【執筆日記】スイッチ入れなきゃ-2
2008年 03月 08日
で、いま視聴してるんだけど(ながらで)。頭の中を大阪万博一色にしなきゃいけない時期に『ワンピース』の新刊出ちゃうし、ガンダム00面白れーし。困った。
図書館から借りてきた資料は8.2キロに及ぶ。全部読んでも原稿が書けるかどうかはわからないのに、全部に目を通さなきゃ満足なものが書けない気がしてしまう。
だけど、今大事なのたぶん、資料じゃなくて自分の記憶の方に違いない。
地図にしてみれば10キロほど、生れ育った家からその気にさえなれば小学生でも歩いていけた距離の場所での万博。だが、その記憶はあまりに遠い。月の石と、住友童話館のイベントの歯車型のスポンジと、万博の最後の日に問い合わせの電話をして泣きながら「次はいつですか?」と聞いたこと・・・。だが、その「次」にもっとも近い愛知万博には行こうともしなかった(かろうじてつくば科学万博には行った)。
資料を調べてもそのまま話にできるものがあるとは限らない。たとえば科学技術庁と通産省が「自動翻訳機を置くかどうか」でケンカ別れをしたとか。15年後のつくば博での思い出が「自動翻訳機」のまるで役に立たないことだけであることを考えると見送って正解だったね、通産省さん。
いま、DVDには昭和天皇のお姿が。不思議だなあ。「天皇陛下」というとこのお顔だったのにね。すっかり今上天皇にも馴れてしまっている。
あの桜のマークも、一旦好評したものを取り下げて決め直したものだとか。おお、画面には「佐藤総理」。うん、子供心にも「総理大臣」ってこの顔だった。長かったし。でも、この人の場合、後継者が個性強くて忘れちゃったなあ。
なにしろ「所得倍増計画」が成功してすぐだ。収入が二倍になった直後のニッポン。そりゃあ楽しい雰囲気が支配していたさね。
1970年。「佳子の夢は夜ひらく」「走れコータロー」ディスカバージャパン、あしたのジョー、タクシー130円、カレーライス150円、国立大学授業料一万二千円/年。
だが、そこに原稿のネタはない。
by yoogy
| 2008-03-08 18:16