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講談師・神田陽司のテキストブログ


by yoogy
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「日記は続く」

「大高源吾」(日本橋亭)。

昨日の山登りの筋肉痛は今日は無い。では歳相応に明日出るかといえば大抵は出ない。あまり優れた筋肉ではないがどうも耐久性だけは高いようだ。いや、まだ出ないとも限らないが。

んで、今日もまた早起きして(もともとが朝は7時までに起きるので早起きというと5時台になる)高輪泉岳寺から三田の慶応大学・イタリア大使館を横切って田町への「散歩ラリー」。これは義士の切腹の三カ所を回るツアーで、「残る一カ所は六本木ヒルズの毛利庭園ですが、あそこは義士の痕跡を消し去ってリーマン・ブラザーズの石碑を立てるようなところですので、今日のテレ朝の天気予報を見たら文句を言ってください」というのがネタ。

あと、お年寄りが多かったので墓所自体には寄れなかったが「荻生徂徠」の菩提寺も通った。この人は江戸時代のまん真ん中にいて「朱子学など妄言だ」と言い切った学者でありでは何を唱えた人かというと複雑で豊穣である。後には「経世思想」となるが乱暴にまとめれば日本で最初に学としての経済に注目したといえなくもない。中公新書の『荻生徂徠』(野口武彦)を読んで以来ファンになった。義士を切腹させたせいで史跡ガイドなどにも相当な誹謗中傷が載っている。そこがまた、イイ、好き。

「人の道をなして人に遠くんば、豈に道たるに足らんや。道にして民を利せずんば豈に道たるに足らんや」痛快!明日の「テロリスト大石内蔵助」に使わせてもらったセリフ。元は孔子と思うが。



珍しく寄席で中トリが取れたのでちょっと肩の力が入った高座になった。
by yoogy | 2007-12-07 23:49 | 高座