講談師・神田陽司のテキストブログ


by yoogy
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坂本龍馬の年に向けて

とりあえず最初の大ブロシキを広げてみた。

http://www.t3.rim.or.jp/~yoogy

おっそろしいなあ。
「マニア」のいる世界で「俺の方がマニアだ」宣言をしたらどんなことになるか。たとえば「ガンダムに一番詳しいのは俺だ!」と宣言したら、途端に「それ以上のマニア」が数万人は押し寄せてくるのではと…。

「歴史マニア」の世界がアニメマニアとどのくらい共通するか、それすら見えてはいないというのに。

たとえば「脱・竜馬がゆく」という有名な(? 自分の中では)サイトがある。ここの「龍馬クイズ」はABCランクに分かれていて、Aランクこそ全問正解できるがBになると三問は落とす、Cともなれば、20問中5問間違ってゲームオーバーである。

まあ、龍馬のファンは好戦的な人は少ないとは思うのだが、それでも、来年に向けて「龍馬」を全面に出してゆくことは大変なことだ。

しかし、この荷は背負わぬわけにはゆかない。

そのことを確信したのは、来年の『龍馬伝』の演出は一昨年『ハゲタカ』を演出した大友啓史氏であることだ。『ハゲタカ』は外資ファンドの日本人マネージャーを主人公として、金と人間のかかわり、いや、日本の「第三の開国」を描いた秀逸なドラマで自分の中ではここ数年のベストワンに選んでもいいほどの作品だ。来年の大河は福山雅治の力なしでも大ヒットは確実だろう。あと、脚本家は自分と同年齢、一年かかって勝負をしてみるのも面白い。

何にせよ、よほどのことがない限り来年は「龍馬の年」になる。ここで気合を入れずにいつ入れるというのか。

「日本幕末化計画」とは、自分のブログのタイトルである。

しかし、現実には「幕末」なぞ来ない方がよいに決まっている。特に明治期の混乱の大きさを思うにつけ、変革はゆるやかに超したことはなく、そのスピードが激しければ激しいほど反動も含めて、時代は津波のように無慈悲に被害者を生んでゆく。

これが二年前、サププライムローン問題の前ならば「それでも日本は金融開国を達成するしかない」と主張できたのだが、意外と世界は柔軟だった。「金融工学」は蒸気機関のほどの「必然力」を持つものではなく、世界はこれをコントロールし得るのかも、するしかないのかも、と一息ついているのが今の状況だ。

しかし、システムが停止した訳ではない。一夜にして国家、いや、国家群を破綻させてしまうほどの荒い波が何を契機にまた起こるとも知れないのである。

そう、「日本が開国」することが問題ではなく「日本を含めた」世界が変わらなければならない。

すぐ前に「ガンダム00」の「人は変わらなければならない」とする結論を「単に人類の<来世>に期待する思考停止」とバッサリ斬ったばかりだが、「変えていかなくてはならない」と能動形にする限りは称賛していたはずだ。

こうなってくると「幕末」を現代と比べる中でキーとなり得るのはやはり「理想としての」龍馬だけと言えなくもない、「理想としての」。

司馬先生のセリフだが「現代において地球人類のことだけを考えていると言えばどうしても嘘がまじる。だが彼は当時において日本全体を考え得た」と「理想としての」龍馬を見ていた。

それができるか? その観念に達することが? というチャレンジをこれから一年かけてするのである。





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by yoogy | 2009-04-14 22:14