講談師・神田陽司のテキストブログ


by yoogy
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もう6倍も芸人の人生が長くなってしまったが、かつて「シティロード」という雑誌の編集をやっていた。

社会人デビューがいきなりマスコミというと華やかなようだが、労働条件などはどう考えても平均以下で、それでもまだバブルの名残りがあったし、「面白い仕事をやっている」感が強かったので今にして思えば懐かしい時代ではある。

なので、自分が雑誌の取材を受ける時にはついつい気を使ってしまう。
一番いけないのは、カメラを向けられると思わずレンズを「よけて」しまうことだ(笑。編集者が取材対象の撮影を邪魔してはいけない。タッタ三年でも、やはり最初の社会人経験の影響は大きい。

「日経トレンディ5月号」(写真)。「都心だから味わえる<龍馬巡り>」の取材を受けた。これがまたこちらの手違いで、当日現場でその旨を聞いた。まあ、いまさら取材に動揺するキャリアでなし、全国放送の生中継ででもなければ普段通りにこなせばいいだけ。

取材されているとだいたい記事の大きさも想像がつく。写真も撮ってるけど、乗ればいいほう。最悪名前とインフォメーションがあればよしとしよう。そういう判断がちゃんとつくところが自分でも…。

てな感じで期待していなかったし、掲載誌が送られてきても最初は気がつかなかったくらいなのだが、そしてやはり写真も大きなものではなかったのだが、下段の紹介記事が「なかでも」というフリから始まっていたのが嬉しかった。

記事自体は短いが、この「なかでも」は、よほど推薦の気持ちがないと使わない表現である。特に複数の並列した取材対象がある場合は「イチオシ」くらいの意味に取ってもいい(はずだ)。

「"龍馬初心者"から"龍馬マニア"まで、幅広いファン層に薦められる」(55p下段)


きました「薦められる」これは、情報誌の記者としては勇気のある表現だ。「定番」と呼べるほど浸透したものでない以上、どんなものでも人の好みはある、「お薦めだ、と書いてあったから行ったらぜんぜんダメだったぞ、金返せ」と言ってくる読者など現実にはいないだろう、というのはシロウトのアカサタナだ。それがわかっているから、自分なら「なかなかいい」くらいの表現にする。そうしておけばクレームが来ても「なかなかいい、というのは自分の感想ですから。いやあ、見る目がなくてすいません」と逃げられるからだ。これがトップ記事などで自分が編集長なら「薦める、とまで言っていいのか?」と問いただすだろう。

たった一文字の漢字がこんなに嬉しいのも、人生長く生きてきたからなんだなあ。しみじみ。

この間の土曜日は大渋滞。だけど、花見渋滞だったので、お客様も満足されたことだろう。

この記事が出た以上、ハードルは高くなると思っていい。精進しましょう。

客観的にみても記事は妥当だと思ってますよ。・・・・ただ・・・・ちょーっと歩く距離が長いのが、バスツアーとしてはアレかなあと・・・。

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by yoogy | 2010-04-05 15:38 | 記事