講談師・神田陽司のテキストブログ


by yoogy
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http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/18/news040.html


先日話題にしたばかりの「初音ミク」(音声合成ソフト…っていうのか?)
のキャラのイメージがグーグルから排除されている。

一体、いかなる技術を使ったのだろうか。

先日の「ほのぼのとした」日記と違い、これには恐怖に近いものさえ感じる。

NHKのドキュメンタリーで「Google」は排除したい対象を検索から自らの意志で排除できる、というのを見た時「よほど敵対関係にあるところかな」と思っていたが、すでに対岸の火事ではなさそうだ。

冗談抜きでエシュロンに匹敵するくらいの脅威ではないか?

それにしても? なぜ初音ミクなんだ? いったい何と競合したんだ?
グーグルに如何なる敵対を行ったんだ?

世界はすっかり危ういバランスの中。45年前のあの日よりも。
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by yoogy | 2007-10-19 20:51
いやいやいやいや。

もともと講釈師になる時、ひとつ背中を押させた理屈があった。

当時もっていた「ポータートーン」というキーボードは何種類もの楽器の音で演奏ができたが、詳しい友人によると「性能の大半をピアノの音を再現するためだけに使っている」ということだった。

なぜなら他の楽器(ハープシコードなど)は「まがいもの」でもごまかせるが、ピアノのナマ音を聞いたことのない人はいないので、生半可な再現では「ピアノの音に聞こえない」からだという。

そして、人間がもっとも多く聞いているのが「人の声」だ。だから今後爆発的に電子化が進んでも、人間の声を再現するのは最後になる。だから講談というメディアにはもう少しの未来がある、と。

さて初音ミク
http://www.youtube.com/watch?v=M7__yR87bVU
問題は、これが単なる素人の手遊びのレベルということ。

もうダメだ。あと10年のうちに人間の声のデジタル再現は限りなく進む。
10年なら大丈夫だが30年となると、はたしてライブの人間の声がどれだけ芸術として残るのだろうか。

しかし

30年以上前に読んだ、たぶん「レコパル」の中の、石ノ森章太郎の冨田勲のマンガのラスト。遥か人類の滅んだ未来からロボットがやってきて、電子音だろうがなんだろうが、冨田の音楽を「懐かしい人間の痕跡」として涙を流すシーン。手段がどうなるとも、表現だけは人間のものとして残り得るのだろうか。


<<芸術は理性に開かれた窓である>>


初音ミク……恐ろしい娘(こ)(月影先生ふうに)
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by yoogy | 2007-10-18 17:48