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講談師・神田陽司のテキストブログ


by yoogy
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中国製肉マンの映像はどう見ても…

某SNSに、あの映像が出た日に書き込んだんですが・・・

いまとなっては後出しジャンケンのように思われるけど、一応転載しておきますね。

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中国製肉マンの映像はどう見ても…(7/13.7:56)





だれも指摘しないけど、あれ、「隠し撮り」の映像じゃないよね。


「黒い丸の中の映像」いかにも「隠したカメラで密かに撮りました」っていう「演出」してるけど、稚拙すぎ。あれは明らかに後から「映像効果」として足したもの。もし本当に隠し撮りなら、たとえば段ボールを薬液に漬けるシーンとか、正面上から撮れるハズがない。あと、終始カメラが傾いているのも不自然、ときどき逆に傾くなんて決定的に不自然。自分が隠し撮りをする場面を想像してみればすぐわかる。

つまりあれは「中国中央テレビ」が政府の命を受けて「こういう無許可の店は危険ですがちゃんと監視して摘発してますよ。正規の店は安心ですよ」というアピールにすぎない。何が怖いといって、これほど稚拙な演出が国の正式のアピールとして「信用されると思いこんでいる」超大国。

私はネット民に蔓延する「反中・反韓」病にはかかっていないつもりだが、さすがにこれは怖い。

『ドラゴン桜』の再放送。また見ながら泣いたりしている。なぜこんなに感じるかといえば、不可避なグローバリズムの競争社会の中でなんとか残せるものを残そうと必死になっていること。「受験だけが日本に残された最後の平等」という悲しすぎる現実を正面に据えながら、それでも「人情」だ「意地」だという美徳を美徳として描こうとしていること。

もう、私の日記ではふた言目には藤原正彦の悪口なのだがもし日本の美徳を残そうとするならせめてこのくらいの、この程度の「現実性」はもった上で思考してほしい。藤原正彦が「B29に竹槍」なら『ドラゴン桜』はせめて高射砲くらいは撃っている。


しかし、所詮は負けて滅びてゆくだろう。


現在の中国をよく「日本の過去の姿」なんて夢みる夢子ちゃんみたいな(夢夫くんでもいいけどさ)うっとりした意見を聞くけどさ、間違いなくあれは「日本の未来の姿」なんだよ。素直に騙されてあげるなら、ミートホープ事件の延長線上に「段ボール肉まん」があることは明々白々。逆はない、何をどう考えても。



『ドラゴン桜』を因数分解すると「ドラゴン」と「桜」になる。これは翻訳すると「和魂洋才」ということではないだろうか。
by yoogy | 2007-07-20 07:11